Cachéでは、今後の新しいOSのサポート、例えばWindows 11やWindows 2022のサポートは行われないことになりました。
いよいよ新しいサーバハードウェアを導入するとCachéが使えなくなる可能性が高くなってきました。
皆さんIRISへの移行をお早目にご検討ください。
IRISへの移行の際に障害となるものの1つがVisM.OCXを利用したアプリケーションの移行です。
IRISでもこの機能は制限付きで利用可能です。
しかし、そのためには少々面倒な手続きが必要です。
(この手続きについてはインターシステムズにお問い合わせください)
しかもこの手続きも暫定処置で将来なくなる可能性もゼロではありません。
ところでなんでそんな面倒くさい手続きが必要なのと感じた人もいると思います。
その理由は、
VisM.OCXがマイクロソフトの非常に古い技術を利用していて、開発元のマイクロソフトもそれを全くサポートしていませんし、セキュリティ脆弱性への対応等も全く行われていません。
そんな技術なんで、インターシステムズも技術サポートするのが困難です。
一方で、世の中、セキュリティに関しては増々厳しい対応が求められてきています。
そのためインターシステムズもセキュリティ対策には十分注意して対応しており、セキュリティの脆弱性が見つかったらできるだけ速やかに対応しています。
そして、速やかに対応するだけでは十分ではありません。
インターシステムズの製品をお使いいただいているお客様のすべてのシステムがセキュリティ対応がされたバージョンで運用することを目指さないといけません。
なのでVisM.OCXをお使いいただくことは、この方針に反することなのですが、猶予期間を与えることで暫定的に許容しているということになります。
前置きが長くなりましたが、そういうVisM.OCXユーザーの皆様の移行を推進するために以前Open ExchangeにCacheDirectエミュレータというものを登録しました。
このエミュレータの開発の前提は、Visual Basic 6ユーザーが.Net Frameworkに移行して、VisM.OCXの代わりにそのエミュレータを使うという想定でした。
ところが、VisM.OCXユーザーの中には、Visual Basic以外の開発ツールを使っている人もいることがわかってきました。
ということで今回.Netに依存しないODBCを利用したものを作成しましたので、公開します。
ODBC版Cache Directエミュレータ
.Netに依存しないとは言え、VisM.OCXのラッパークラスのサンプル実装はC##で記述しているので、他のツールを使っている人は、そのツールが用意しているフレームワークに基づいて、ラッパークラスを作る必要があります。